メンテナンスについて
(DJEBEL200編)
「安い」が魅力の一つであるDJEBEL。しかし、メンテナンス(維持)は必要。
お金もそれなりにかかったりします。

なお、下記に書いたことはあくまで目安であり、
不具合等が起きた場合の責任は一切取りません。

目安として参考にして下さい。


・チェーン(注油)
<メンテ時期>
1,000 kmごと、又は雨天走行後。
<必要な道具>
ウエス(布切れ、ぼろきれ)、チェーンオイル、
チェーンクリーナー(あるとなお良し)
<メンテの方法>
 ウエスでチェーンの汚れを拭き取る、または
チェーンクリーナーで汚れを落とす。
次に、チェーンオイルをチェーン全体に塗り(または吹きかける)、
その後、余分なオイルをウエスで除去する。
<ひと言>
 メンテ次第で寿命が全然違います。
(自分は新車から48,000 kmまで使えました。)

なお、めんどくさがり屋の自分は、チェーンオイルを
吹きかけるだけだったりします。

・プラグ交換
<メンテ時期>
3,000 kmぐらい。もしくは火花が飛ばなくなったら
<必要な道具>
プラグ、プラグレンチ
<メンテの方法>
プラグレンチでプラグを取り外し、新しいプラグを取り付ける。
プラグ自体のチェックを行う場合はプラグをエンジンから取り外した後、
プラグをプラグキャップに取り付けてから
バイクの金属部分に触れさせ、セルを回す。
火花が飛んでいれば未だ使えそうです。
プラグの焼具合により燃料噴射の状態が分かります

011222plugkoukan.jpg
上が古いプラグ。下が新しいプラグ。
<ひと言>
イリジウムに換えたが、燃費に変化は特になし。
ノーマルプラグよりは耐久性は良いのでは?

・エンジンオイル
<交換時期>
 3,000 kmごと。もしくは半年ごと。
<必要な道具>
エンジンオイル、オイル受け、
ボルトを外す工具(メガネレンチ、ラチェットレンチなど)
ゴム手袋(オイルで手が汚れないから自分は使います)
<オイルの種類>
 スズキの純正オイルや、SAE10W-30のホンダ4st純正オイルなど。
(なお、車の用品店ではホンダしか置いていないです。
1リットル550〜800円ぐらい。)
<メンテの方法>
 オイル受け(廃油パックも便利です)をエンジンの下に置き、
17 mm(純正のドレーンボルトの大きさのハズ)の
レンチでオイルドレーンを外してオイルを排出。
(排出の勢いが無くなったら、少し車体を左右に振ると
余っているオイルが出てきます)
排出後にワッシャ−に薄くオイルを塗ってからボルトを締めて
エンジンオイル(850 ml)を注入。
<ひと言>
 高いオイルを使うよりも、交換をまめに行った方が
エンジンは長持ちすると思います。
レースなどで高回転を多用するのならば別でしょうが)
4リットルで1,000円の軽自動車用オイルでも
(SAE10W-30)全く問題なく使っていました。(約1年間)

 ただし、高速道路走行など高回転(平地で5速90km/hから上辺り)を多用しますと、
2,000 km付近でオイルがローゲージを下回ることもあります。(特に夏場)
高速道路の利用が多い方などは、チェックをお忘れなく。

 なお、エンジントラブルで一番多く耳にするのはオイル減少による 「焼き付き」です。

 因みにオイルドレーンがどれか分からないとの声を良く聞きます。
下の写真で見える三角の板の中心にあるのがドレーンボルトです。
(左上のは違います。オイルギヤラリプラグだかで、
クラッチの押さえになっているとか。よく分からないボルトです)

011027enginesoko.jpg
泥だらけで汚くて済みません。


・アクセル&クラッチワイヤー
<メンテ時期>
 3,000〜6,000 kmぐらいの間。
<必要な道具>
ウエス(布切れ、ぼろきれ)、ワイヤーグリス、
グリスアップの道具
<メンテ方法>
 バイク屋で売っているワイヤーグリス(1,000円ぐらい)と
グリスアップの道具(これも1,000円前後)を使用。
<ひと言>
 クラッチだけでなく,アクセルの方も忘れずに。
(79,000 kmまで使用。念の為、一度交換しました。)


・オイルフィルター
<交換時期>
 6,000 kmごと。(オイル交換2回につき1回交換)
<必要な道具>
ボルトを外す工具(メガネレンチ、ラチェットレンチなど)
ゴム手袋(オイルで手が汚れないから自分は使います)
<フィルターの種類>
純正品なら約900円。社外品もあります。
<メンテの方法>
 オイル交換と一緒に行います。オイルを抜いた後、
エンジンフィルターのサイドカバーを外し、
中にあるフィルターと、サイドカバーについているO-リング、
フィルターが入っていた部屋の中にある小さな突起(棒状)に
ついているO-リングを取り外します。

 次に、新しいO-リングにエンジンオイルを塗ってから
カバーと突起に取り付け、フィルターをセット。
カバーを付け直せば完了です。
カバーを取り付けるネジを締めこみすぎると、
ネジが駄目になってしまうので注意。
(緩すぎるとオイルが漏れてきます。確か規定トルクがあったのでは?)

<ひと言>
O-リングも一緒に交換した方がいいです。

・エアーフィルター
<メンテ時期>
 6,000 kmごと。(林道バリバリならもっと早め)
<必要な道具>
ボルトを外す工具(+、-ドライバー、13 mmのレンチ)
ゴム手袋(手を汚さないため)
<メンテの方法>
 サイドカバー、シートを取り外してから、
マイナスドライバーを使ってフィルターボックスの蓋を開けます。
フィルターのネジを手で外すことで、フィルターを取り出せます。
フィルターは灯油を使用し、手でもみ洗いします。
洗い終わったら余分な灯油を絞ってから、
フィルター表面に2st or 4stエンジンオイルを塗ってあげればO.K。
後は元の位置に取り付ければ完了。
(ただし、取り付ける位置を手探りで探るので面倒。)
<ひと言>
 最近は10,000 kmごとぐらいになっている・・・
また、人によっては新品と交換する人もいます。
(純正品、約2,000円)

011103airfilter.jpg
左が新品。既にオイルがぬってありました。

・キャブレター
<メンテ時期>
 1年ごと?(林道バリバリならもっと早め)
<必要な道具>
ボルトを外す工具(沢山)、灯油、キャブクリーナー、
ウエス、サービスマニュアル、などなど
<メンテの方法>
キャブを留めている金属バンドを取ってから
エアクリーナーボックスを留めるネジを緩め、
キャブを車体から取り外します。
その後は・・・サービスマニュアル参照やプロに聞いて下さい。
<ひと言>
 自分の場合、完全にバラすと組み立てなおせない気がするので、
トップキャップとフロントチャンバーを外して
綺麗な布でふき取る程度しかしたことがないです。

・タイヤ
<交換時期>
タイヤのスリップサインが出てきたら、
もしくは溝が無くなってきたら。タイヤがひび割れていたら。
自分の場合、純正タイヤに近いパターンのタイヤで
(DUNLOPのD605やBRIDGESTONEのTW19、TW18、TW302)
 フロントが16,000 km前後、リヤが1,2000 km前後で交換。
オフ寄りのD603の後ろタイヤは5,000 km持たなく、
ミシュランのT63では前1.0〜1.2万 km、後ろ7,0〜1万 km。
<必要な道具>
ボルトを外す工具(17 mmと19 mmのメガネレンチ、または車載工具)、
グリス(モリブデングリスなど)、ジャッキ(またはビールケース)
<タイヤの種類>
 新車はBRIDGESTONE(フロント:TW19、リヤ:TW18)ですが、
DUNLOPやミシュラン、IRCなどもあります。
<メンテの方法>
 エンジンの下からジャッキなどで車体を持ち上げ、
タイヤを取り外します。
詳細はサービスマニュアルなどを参考にして下さい。
<ひと言>
 フロントが約5,000〜8,000円、リヤが約6,000〜10,000円で購入できます。
(バイク屋に頼むと工賃が2,500円前後かかります。)

・ブレーキパッド、ブレーキシュー
<交換時期>
フロントのパッドが約20,000 km(?)、
リヤは20,000〜40,000 km(?)。(確信無し)
<種類>
 会社ごとの性能差は分かりません。
フロントのパッドが約4,000円、リヤのシューが約1,000円。
<ひと言>
リヤブレーキは新車から55,000 kmでシューを交換。
社外品のベスラーを使っていますが、
74,000 km過ぎても殆ど減っていない。
(ただし、ブレーキを押すカムが磨耗するので、6万km近くで カムを交換した方が良いと思う)
乗り方やブレーキ使用頻繁によって交換時期は全然違うので注意。

・ブレーキフルード
<交換時期>
 20,000 km、又は1年ごと。
<種類>
 スズキの純正(DOT4)。値段は・・・忘れました。
<ひと言>
フルードを抜く際、フルード受けとホースが必要です。
エア抜きをしっかりしないと非常に危ないですから、
自信が無い場合はバイク屋に任せた方が無難。

 また、ブレーキホースなどのブレーキ関連部品は4年で交換が メーカー推奨らしいです。

・フロントフォークオイル
<交換時期>
 自分の場合、最初40,000 km。次が20,000 kmで。 (実際は20,000 kmごとぐらい)
<種類>
 自分はカヤバのG20(結構固め。1リットルで約1,500円)から、 ヤマハ純正、スズキ純正G15と変遷。
<ひと言>
 一人で交換するのは結構大変。(ストッパーリングを外す際、 Tレンチなどを腹に当ててフォークキャップを押し込む必要がある)
ジャッキ、キリの様な先の細い工具、Tレンチや木槌など。助っ人がいる方が楽。


・リヤサス廻り
<メンテ時期>
 2万kmごとぐらい。(自分の場合は60,000 kmで初めて行ったが、
サスのリンク部にあるカラーに錆びが生じていました・・・)
<方法>
 ジャッキで持ち上げ、モリブデングリスなどでグリスアップする。
<ひと言>
 初めてだと大変だと思います。(かむらさん。ありがとうございました)
リヤサス自体は個人でバラすのは無理でしょうから、 へたったら交換しかないでしょう。

 
・ホイールベアリング
<メンテ時期>
 街乗りレベルならば5万kmごと位。
<方法>
 ホイールから専用特殊工具(ベアリングリムーバー)でベアリングを取り外し、
新品ベアリングを専用特殊工具(ベアリングインストーラー)とプラスチックハンマーで取り付ける。
<ひと言>
 ベアリングリムーバーの替わりにコンクリートアンカーと長柄のマイナスドライバー、
ベアリングインストーラーの替わりにレンチソケットを使う方もいます。
(工賃4,000円前後。ベアリング自体は左右で1,200円程。
リムーバーとインストーラーは5,000円位から。)
020330bearing1.jpg
7万km越えのリヤのベアリング。中の玉が砕けていました・・・

・スプロケット&チェーン
<交換時期>
 スプロケットの歯が無くなるか、チェーンが伸びきったら。
(自分の場合は最初は48,000 km。その後3万km前後。)
<種類>
 前後スプロケットは純正品(フロントが2,500円、リヤが7,550円)、
チェーンはダイドーのDID.SBRIGHT.520VM120L(約10,000 円)
工賃は7,000円前後。
<ひと言>
チェーンカッターは6,000〜9,000円ほど。

前スプロケの取り付け時にボルトを締めすぎると、ボルトが折れるので注意。

・電装系
<交換時期>
使えなくなったら。もしくは2年とか周期を決めて交換。
<ひと言>
・バッテリー :諸事情によりDJEBELを封印した際、
2年使用のバッテリーを室内で10ヶ月保存したが完全に死亡。
通常は2〜3年が目安とのこと。

リヤブレーキランプは4.5万、7万kmで切れました。
スピードメーターランプは10万km付近で切れてました。
ヘッドライトは8万km過ぎて切れました。
(後付けしたライトのオンオフスイッチは 4万km過ぎで切れました・・)

・レギュレート・レクチャファイヤー (電気の交流を直列に変換するところ)
:7万km付近で交換となりました(購入6年目)
工賃込みで約1.5万円。
「運が悪いとすぐオシャカ。良ければそのまま使える」とのバイク屋談。


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