DJEBEL250XCについて

<実際に乗ってみて>

XCはマイナーチェンジの度に燃費が悪くなっている様子ですが、 (2000年の排ガス規制モデルだと25km/lを越えないとか) 最初期型(96年)なこと、タイヤがSIRAC(ミシェランのオンロード向け)、 サスペンションや駆動系のオーバーホール、 載せ替えエンジンの走行距離が少ない、などのお陰で、 6速でダラーと流す自分の走り方だと 32km/l と、ボロになっている10万km走行DJEBEL200より燃費が良いです。 (高速道路での110km/h巡航で27km/l位。それ以上だと25km/lまで低下) 200と同じ感覚でアクセルを開けていると80km/hを越えてしまうので、 後ろの白い物体に注意が必要ですが・・・

 ハンドルを社外品に取り替え、ナックルガードが無く、 メーターが社外品の安物(\1,980)、 DJEBEL200のタンクを取り付け (フレームにゴム板を挟み、ボルトは1本だけ。 シートの前側はタンクに干渉するのでタンクの上に載せている) を行なっている為、純正モデルよりもフロント周りが軽くて倒しこみが楽です。 (純正の17lタンクは大き過ぎて重い、と個人的に思います)

 前ブレーキはDJEBEL200よりは効きますが、 オンロード車から比べると甘いのは仕方ないです。 後ろブレーキは排気量の違いもある為かDJEBEL200よりもロックし難いです。 (200と同じ感覚でエンジンブレーキを効かせようとシフトダウンを試みると、 200よりも低い回転数でないとギヤが合いませんでした) アクセルをオフにして回転数を落とし過ぎると、 キャブの張り付き(と思われる)によりアクセルを開ける際に抵抗をやや感じます。 またサスのストロークが長い為こともあると思いますが、 再びアクセルを開けた際に「ドン」とエンジンパワーがチェーンに伝わって 少しギクシャクします。リヤブレーキを軽く踏んでリヤサスを沈めることで チェーンの遊びを無くす、もしくはアクセルを完全には戻さない状態を 維持することで、加速時のドン付きを無くしています。

 キャブの張り付き、それに伴う低速でアクセルを開けた際のエンジン停止 (巷では 「プッスン病」 とか呼ばれています)が嫌で、FCRやTMRなどに交換する方もいる様子です。 98年モデル辺りからはキャブレターの低回転領域での設定が変更され (燃調を濃くして対応したがその分、 燃費が悪くなった と言われています)、プッスン病は改善された様子です。 自分のXCではチョークを引いて2分ほど暖気しておけば何とかなりますが、 それでも走り出して最初5分位はプッスン病の気がある様に感じます。

 新たに出されたスズカワモデル(レーサーのDRZ-250F)とかに比べると エンジンは大きくて重いのにパワーは下ですが(40psに対して31 or 30ps)、 250ccのとレールモデルのパワーはこの位と割り切れるレベルと思います。 ただ、経年劣化によるオイルクーラーラインからのオイル滲みは 皆さん納得がいかない 様子です。(特に曲がる角度がきつい下側のライン。 部品代もそれなりかかりますし)

 寿命に関しては5万km限界説がある一方(特に電装系、スターターコイルなど)、 賀曽利さんの様に大トラブル無しで10万km以上走っていたりと、 やっぱり 個体差 は大きいみたいですが・・・

 とりあえず燃費は30km/lを越えており、100km/hで巡航するのも200より 楽なので(120km/h巡航だと手首が痛いですが・・・ メーター読みで150の手前が見えたらしい?)、 しばらく乗り続けていこうと思っています。 (前オーナーが走行4万kmでしたので、もう6万km位が目標かな)


2004年6月10日追記:
諸事情によりきみくんさんにドナドナ。ありがとうXC。


<入手までのいきさつ>

2002年の6月に名阪国道で無念のエンジン焼き付きで死亡宣告されたDJEBEL250XC。 96年式の最初期モデル、しかも自分で3代目オーナー、 4万kmオーバーと条件は良くない状態でしたが、

・これまで乗っていたDJEBEL200が8万kmを越えて流石にボロになってきた
・北海道でのツーリングや他の方に付いて行くのにもう少しパワーが欲しい
・新車を買うお金が無い

な事もあり、悩んだ末に鈴鹿まで引き取りに行きました。

 しかし、想像していた以上に現実は厳しかったです。 見ただけでタイヤやチェーンは交換する必要が認められ、 サイドカバーとライトとメーターは新規購入する必要がありました。 車体状態から考えるとフォークオイル、リヤサスペンション周りのグリスアップ、 前後ベアリングも交換する必要が察しられました。

 この時になって 「ただより高いモノは無い」 との言葉の意味がようやく分かってきたのですが、 こうなったらやるしかない。 とりあえずエンジンは真里谷さんにYahooオークションで 1.7万km走行4万円のブツを落としてもらい、 あとは純正部品や社外部品を取り寄せてレスアスタート。 しかし、季節が寒くなるにつれて意欲が低下。 それでも何とか1年4ヶ月後には再び走れる様になりました。


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